2006年01月05日

パキスタン第 1 次調査レポートNo.1

大変遅くなりましたが、11/25〜12/5のパキスタン第1次調査に通訳として同行したCODEのアルバイトスタッフ岡本千明(大学生)のレポートを数回に分けてお送りします。

「大切なのは、土地の文化こそがその土地で最適なやり方を実践してきたのだからそれを尊重して活かし、そこに住む人たちの知恵を使って人々自身が復興してゆくということだということを教わりました。村で話した人々にとってもCODEのこのスタンスは印象的だったようで、話し合いが終わった後にも関心を示してくれた人がいました。これは、土地の文化を利用するのが効率的で有機的だからプロジェクトが成功しやすいという手段としての意味だけではなく、それがコミュニティの自信につながったり、力関係を調整して自立を促したり、支援者側の価値観に一元化せず多様性を守ることにもなるのです。」という彼女の(被災地)初体験を読んで下さい。

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<バラコット>
被災が最も大きかった街バラコットの様子です。拠点としたマンセラという街からバラコットへの途上はのどかです。一面の段々畑に土屋根の家が点在し、子どもが遊び、女性が洗濯をしています。燃料用の家畜の糞を薄く丸い形に伸ばして干してあります。時折水瓶を頭に担いだ女性が通ります。羊の群れを連れた牧人ともすれ違います。しかしバラコットの市街地が近づくにつれて、モノクロ写真を見ているかのように色が失われます。一面瓦礫の灰色です。壊れていない建物はないと言ってよいほど破壊しつくされています。瓦礫を見ると何かが当たって砕け散ったようですが、「一枚」の壁が粉々になったというのではなく、もともと平たい石やれんがを積み上げてモルタルを塗っただけなのでそのひとつひとつがばらばらになっているのです。そこにかつて何があったか、外部者が想像するに足る面影はありません。

けれども当然のことですが、人々の暮らしはずっと続いています。壊れたモスクに入れ替わり立ち代り男性が礼拝に訪れます。なお信仰の中心なのです。瓦礫のなかですでに八百屋が営業しており、夕食の材料を求めてか、女の人が買い物に来ていました。テントでも自炊ができるようです。その他にも小売店がスナックやジュースを売っています。チャイ(ミルクティー)や、パコラと呼ばれる揚げ芋など軽食を出す屋台もあります。それらは男性で賑わっています。テントばかりのなか、木で家の骨組みを作っている家族を見かけることもあります。屋根型(三角形)や箱形に木を組んで、トタンを張り、自分で仮設住宅を作っているのです。

一面に道を塞ぐ瓦礫を踏み分けて少し開けたテントの集落にたどり着きました。男性と、1歳にならないほどの赤ちゃんが椅子に座っており、話しかけると中を見せてくれました。台所用と寝室用のテントの他に、木とトタンで作った1.5m四方ほどの小屋があり、奥さんが薪で火を炊き食事を準備していました。奥さんは震災でけがをして、腕が痛いのだと教えてくれました。最初はしみかと思ったのですが、顔にも傷を負っていたのでした。気にしているようで2、3度顔の傷のことを言っていました。夜寒いので困っていると言います。彼女は主婦で、家事以外に仕事はしていません。学校には行かなかったそうです。しだいにうちとけてくれてチャイを勧めてくれました。ここでは親戚一同が寄り添って住んでいます。学校の先生をしているムニルさんは、日本の支援に感謝しており、それを日本に伝えて欲しいと言いました。ラジャ・ウィコス君(20歳)は、全壊した彼の家へ案内してくれました。彼のお兄さんは足を怪我して今歩くことができず、テントでベッドに寝ています。お兄さんの奥さんと子ども3人は亡くなりました。

ナディ・ムーシャさん(35歳)が話を聞かせてくれました。この辺りはガラット村というらしく、人口1万人ほどだったが800人ほどが亡くなったと言います。また、ムニルさんによると、川の上流のナラーン、カガーンという街の人たちがバラコットに下りて来ているそうです。イスラマバードなど大都市に行ってしまった人も多く、つまりそこにいる人がもともとの土地の人ではないという現象が起きています。なんでも、ナラーン、カガーンはパキスタンのスイスと呼ばれる美しいところで、その入り口であるバラコットも観光業がさかんだったようです。これを聞いて後日、上流の方の状況を見るためにカガーンまで行ってみることにしました。しかし途中、道が崖崩れで埋まっていてそれ以上先へは進めませんでした。雨などにより地盤がゆるんでいるので、このような二次的な被害も出ているようです。

市街地から車で5分ほど山手の方へ向かいました。収穫後のトウモロコシ畑をテント村にしています。地元の人ばかりでなく、周辺の山からも下りてきた人もいます。車から降りるやいなや手招きしてくれた女性がいたので近づくと、こんにちはも言うか言わないかのうちに私をぎゅうとすごくきつく抱きしめ、よく来たよく来た、というふうにテントへ招き入れてくれました。この家では親戚どうし50名ほどが7つのテントで暮らしています。つぶれた家がそのすぐ横にあります。男性たちはエンジニアやドライバーをしています。山羊と鶏を飼っていますが、ミルクや卵はその量からして自家消費用のようです。子どもはみな学校に通っていましたが、年長の女性では教育を受けていない人もいます。私が去ろうとすると、「え、行くの…」という期待はずれの空気が漂ったような気がしました。何かをくれるのだろう、提案をするのだろうという期待があったのかもしれません。ひとりの男性のあきれたような視線に居心地が悪く、思うことがあれば教えて欲しいと言うと、「どのような形で助けてくれるのか」と訊かれました。CODEの中長期的な支援の理念を話したけれど、あまりわかってもらえたようではありませんでした。

「パキスタン北東部地震」救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930−0−330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「パキスタン地震」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
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2005年12月30日

2004.12.26 TSUNAMI 一年を終えて

CODE海外災害援助市民センター
事務局長 村井雅清

12月22日から28日までの駆け足で、3度目のスリランカ訪問をしてきました。当初の目的は、津波以後の支援プロジェクトの一つとして南部および東部で行っている防災教育の進捗状況をモニターすることだったのですが、そのことに加えてやはり「2004・12・26TSUNAMI」から一年という節目と重なったこともあって、悲しみを共有しつつ、またすばらしい出会いがあり、感動のひとときを過ごさせて頂きました。防災教育についてはまた別の機会に詳細に触れます。

ここでは、この間ご支援を下さったみなさまに、スリランカ南部マータラ県ディクワラ(DIKWELLA)漁村のコミィニティセンターで行われた「津波一年ミーティング(1st.commemoration of tsunami tragedy of Sli Lanka )」の模様をお伝えしたいと思います。会場内では、正面舞台になるところに横断幕が張られ、その右横に高さ2?余り、幅1・5?くらいのモニュメント(発砲スチロール製)が設置されていました。そのモニュメントの前には献灯、献花ができるように海岸の岩場を想定した台を作っています。左側にはこの地域の仏教儀式なのか、しんちゅう製の高さ3?くらいの仏具が立ててあり、そこにローソクを灯すというしかけになっています。

津波の犠牲者に対して、津波被害のあった午前9時20分から2分間の黙祷を捧げ、まず主催者の漁業組合長や女性自立プロジェクトのリーダーなどの挨拶がありました。続いてゲストとして地域で平和運動をしているNGO代表や地域での教育活動をしているメンバーからの挨拶があり、さらには愛知県知多郡美浜町布土小学校で生まれた防災ソング「お・は・し・も」の編曲マータラ版が、隣村の子どもたちによって披露され、最後にCODE海外災害援助市民センターを通しての被災地KOBEや日本のみなさまからの支援の紹介がされました。このセレモニーには約100人の住民が参列され、感動の二時間を現地の被災者や関係者と共有することができました。会場では、遺族の方がずっとハンカチで涙を拭いておられる方や津波の直前に誕生した一歳の赤ちゃんを抱いたお母さんや子どもたちも参加していました。

被災地KOBEの私たちとして最もこみ上げるものがあったのは、阪神・淡路大震災以来KOBEの被災者が造り続けてきた「まけないぞう」というタオルを象の形につくった壁掛けを、こちらのモニュメントに掛けさせて貰ったときです。あとで触れますがこのモニュメントは作品としてもとてもすばらしいもので、「まけないぞう」をここに掛けるつもりはなかったのです。私のスピーチを終わったあとにどこに掛けさせて貰おうかと迷っていたときに、主催者がそのモニュメントの真ん中に飾ってくれた瞬間に、期せずして会場から大きな拍手が沸き起こったのです。阪神・淡路大震災から11年、この間私たちは「痛みの共有」や「支えあいは国境を越える」というメッセージを発信し続けてきました。この拍手が沸き起こった瞬間に、これらのことが”つながったんだ!”と体感したのです。

最後に挨拶された女性リーダーは、次のように力強くいっておられました。「もう私たちには、物やお金の支援はいらないのです。勇気を下さい!」と。この主催者であるUFFC(漁業協同組合)は、日本のみなさまによる支援で組合をつくり再建活動を続けていますが、組合内に漁民の女性支援プロジェクトも立ち上げています。セレモニーが終わったあと、その彼女たちは私と同行した濱田久紀を取り囲むようにして、「私たちも防災教育をやりたい。まけないぞうのようなクラフトもつくりたい。」と訴えていたのが、印象的でした。私のスピーチでも強調したのは、「私たちが女性を支援するのは、女性が弱いからではありません。強いからです。一人の女性を支援すれば、その女性は一人で二人、三人の子どもを助けます。さらに高齢者も助けます。だから強いのです。」ということでした。あらためて女性の奥深い力強さを感じた次第です。

最後に、このすばらしいモニュメントというのは、津波に立ち向かうように上半身裸身になった男女が手をつなぎ、天に力強く突き上げている姿を炭で描いた作品なのです。漁師の息子さんが描かれたそうですが、ほんとにすばらしいモニュメントでした。「CODEという意味には、災害に立ち向かう市民たちという意味があります。」と説明をさせて頂きました。スリランカで過ごした丁度一年目の12月26日、こうして予期せぬ形で被災者と2時間弱を共有できたことは本当に感動でした。次ぎに津波災害に遭っても、被害が少なくなるように「減災教育」を徹底したいと心に誓い、会場を後にしました。コロンボへの岐路は、夜9時を過ぎてしまったこともあって、道中ではあちらこちらで追悼の式典がなされており、沿道や海岸には犠牲者を追悼する灯りが献灯されていました。KOBEに帰ると11年目の「1月17日」が待っているということをヒシヒシと実感した一日でした。とり急ぎ、スリランカ帰国報告と致します。

今年1年大変お世話になりありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
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2005年12月26日

「スマトラ沖地震・津波」発生から今日で丸1年経ちました

スマトラ沖で発生した地震・大津波から今日で1年、イランのバムで発生した地震から今日で2年が経ちます。

それぞれの復興支援活動につきましては、これまでに多くの皆さまから温かいご支援をいただいております。そこで、スリランカにおける1年間の復興支援活動をまとめてホームページに掲載しておりますので、ご覧下さい。
http://www.code-jp.org/prjnews/sumatra2005R

イランについては、イギリスに留学中の斉藤が現在イランを訪れていますので、彼女の報告を元に後ほどホームページに掲載いたします。

尚、1月8日に世界の1年を振り返って、次の1年に生かすシンポジウムを開催しますので、まだお申し込みでない方は、ぜひお申し込みください。

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CODE海外災害援助市民センター

〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
e-mail:info@code-jp.org 
  URL http://www.code-jp.org/続きを読む
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2005年12月22日

2006・1月 シンポジウム「世界の1年を振り返って次の1年へ」

〜スマトラ沖”TSUNAMI”から1年、阪神・淡路大震災の経験は生かされているか?〜
世界の1年を振り返って次の1年へ


 わたしたちは、昨年、阪神・淡路大震災の10年を振り返り、新たな思いで「ひょうご安全の日」を宣言し、国連の機関と連携して「国際防災復興協力機構(IRP)」を設立し、被災地からの発信の1歩を踏み出した。10年前に市民とNGOは、「新しい社会システムを創造する力を養おう」と宣言した。10年を期して、わたしたちは、過ぎる世界の1年を振り返り次の1年への決意を新たにするため1.17シンポジウムを開催したい。
 死者・行方不明者23万人、被災地13ヶ国に及ぶ未曾有の大災害となった、「2004.12.26TSUNAMI」から1年が過ぎようとしている。インドネシアでは従来からの内戦の影響、移住労働者や少数民族などのマイノリティ被災者への援助の遅れなどもあり、復興格差が顕著になりつつある。被災地は新たな局面を迎えている。
 TSUNAMI被災地はこれから本格的な復興に向かう。阪神・淡路大震災をはじめ国内外におけるわたしたちの援助の経験や復興の智恵をさらに継承し、効果的に生かすために、各々のトップリーダーによるこの1年あるいはこれまでの経験を振り返り、検証する。

記念講演「災害と人権」
講師:芹田 健太郎
     (財)兵庫県国際交流協会参与
     愛知学院大学教授・神戸大学名誉教授
     (特)CODE海外災害援助市民センター代表理事

シンポジウム「世界の1年を振り返って次の1年へ」
パネリスト:井戸 敏三(兵庫県知事)
      浅野 寿夫(独立行政法人国際協力機構 国際緊急援助隊事務局長)
      大西 健丞((特)ピースウィンズ・ジャパン主席統括責任者、ジャパン・プラットフォーム評議会議長)
コーディネーター:芹田 健太郎

日 時:2006年1月8日(日) 
開 会:午後2時〜5時(開場1時半)
場 所:JICA兵庫2階講堂
参加費:無料(要申込み)

主催:(特)CODE海外災害援助市民センター
後援:兵庫県、独立行政法人国際協力機構兵庫国際センター、(特)ピースウィンズ・ジャパン、ジャパン・プラットフォーム、アジア防災センター、国連地域開発センター、人と防災未来センター、(財)阪神・淡路大震災記念協会、神戸市、国際防災復興協力機構(IRP)事務局、(財)兵庫県国際交流協会

問い合わせ:
  (特)CODE海外災害援助市民センター
    TEL:078-578-7744 FAX:078-574-0702
    e-mail:info@code-jp.org URL:http://www.code-jp.org
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【お知らせ】ラジオ放送 〜スマトラ沖地震津波から1年

スマトラ沖で発生した大地震・大津波から26日で1年が経ちます。この1年間、福岡県の地震、西日本の水害、アメリカや中南米のハリケーン、パキスタン北東部での地震など国内外で大きな災害が発生しました。

そのような中で、CODEのスタッフの飯塚が被災地での復興に向けた取り組みについて、ラジオでインタビューを受けましたので、関西でご都合の合う方はぜひラジオをお聞き下さい。放送日の2週間後ほどで、インターネットで聞いていただけるようになります。

詳細は以下をご覧下さい。

FM CO・CO・LO
周波数 76.5MHz(関西一円で聴取可)
番組名「ON THE MOVE」
放送日時 12月25日(日) 午前8時〜8時30分
ホームページ http://www.cocolo.co.jp/move(ホームページは放送翌日に更新。)

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CODE海外災害援助市民センター

〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
e-mail:info@code-jp.org
【災害救援情報、セミナー情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/
【災害から見える暮らしの情報は・・・】URL http://www.code-jp.org/wv
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2005年12月10日

12/14 国際協力セミナー 第7回 「ボランティアと国際協力」

 全7回でお送りする国際協力セミナーの後半「国際協力と私」をご案内します。前半は「国際協力の仕事」をテーマに行いました。後半の第4〜7回は「企業」「高校生」「主婦」「ボランティア」といった立場から国際協力についてお話します。様々な視点から知ることで、「私」一人ひとりにもできる国際協力があることを知ってもらいます。

<第7回 ボランティアと国際協力>
 70年代後半に大量のインドシナ難民が発生。それを見た当時の日本の若者が何か自分にできることを求めてタイに渡った。それぞれ誰かに命令されたわけではなく、個人の意思で行動し、同じ志を持つ人びとがタイで日本国際ボランティアセンター(JVC)を設立。設立当時からJVCの一員として活動、25年間ボランティアの一時代を築いたJVC代表理事である熊岡路矢氏がボランティアと国際協力について語る。

 一方で、ボランティア元年と言われた阪神淡路大震災から10年。その10年間、被災地神戸でボランティア活動を行ってきた、村井雅清氏がファシリテーターとして、会場にいる人々を交えてディスカッションする。

日時:12月14日(水) 18:00〜20:00(17:30より開場)
講師:熊岡路矢さん(JVC・日本国際ボランティアセンター代表理事)
ファシリテーター:村井雅清(CODE海外災害援助市民センター理事・事務局長)

<開催場所> JICA兵庫 2階ブリーフィングルーム
<定 員> 100名
<参加費> 無料
<主 催> 日本国際連合協会兵庫県本部、兵庫県国際交流協会、
      JICA兵庫、CODE海外災害援助市民センター

尚、セミナーの詳しい内容・地図等の詳細はCODEのホームページのイベント情報をご覧ください。http://www.code-jp.org/

★要申込み 
お名前、ご所属、ご住所、お電話番号、メールアドレス、参加希望の回を下記までお知らせください。
CODE海外災害援助市民センター
 TEL:078-578-7744
 FAX: 078-574-0702
 E-Mail: info@code-jp.org
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2005年12月07日

パキスタン大地震被災地派遣報告会 パキスタン大地震被災地派遣報告会 パキスタン大地震被災地派遣報告会

スマトラ沖大地震・津波と比肩しうるくらいの巨大災害にもかかわらず、報道があまりにもなされていないために、世界の目はパキスタンに注がれていないようです。多くの被災者が家族や住む家、生活の糧を失った状況は同じなのに注目を集めないということは、国際機関やNGOの原資が不足し、必要が認められているにもかかわらず救援・復興支援活動が十分展開できないという事態を生みます。結果的に山岳部で粗末なテントや仮設住宅で冬を越さざるをえず、肺炎死や凍死が続出するという二次災害がもっとも懸念されています。報道に頼らないで自ら改めて「現状を知る」機会をもち、現地の被災者やNGOの声に耳を傾けるときにしたいと思います。ぜひご参集ください。

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日時:2005年12月15日(木)18:30〜20:30
場所:神戸YMCA三宮会館1階チャペル
報告:柴田信也さん(日本基督教団兵庫教区被災者生活支援・長田センター主事)
   吉椿雅道さん(被災地NGO恊働センター臨時職員)
   岡本千明さん(CODEアルバイトスタッフ)
内容:柴田さんからは日本YMCA同盟が現地カウンターパートに決定しているWCC−ACT系列の現地NGO、CWS(Church World Service Pakistane/Afghanistan)の救援活動を被災地の一つ、バラコット中心に10月末に視察。DVDでの現地映像を通して状況を伝えていただきます。
 また、CODE海外災害援助市民センターからは、現地の最新報告をします。吉椿さんと岡本さんは、11月25日〜12月4日、バラコット、ムザファラバード、バトグラムなどを中心にパキスタンの被災地視察をしてきました。

主催:日本基督教団兵庫教区被災者生活支援・長田センター
   CODE海外災害援助市民センター
   神戸YMCA

申込・問い合わせ:下記事務局までご連絡ください。

「パキスタン北東部地震」救援募金にご協力下さい
 郵便振替:00930−0−330579 加入者名:CODE
 *通信欄に「パキスタン地震」と明記してください。
募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます
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CODE海外災害援助市民センター

〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
tel +81(0)78-578-7744 fax +81(0)78-574-0702
e-mail:info@code-jp.org 
  URL http://www.code-jp.org/
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2005年12月04日

パキスタン北東部地震 第1次派遣 vol.3

パキスタン北東部地震に対する今後の支援について調査するために先月25日から現地入りしているCODEのスタッフは、予定通り明日5日に帰国します。帰国前の今朝現地から電話が入り、元気な声で最後のレポートを送ってくれました。

吉椿さんは慣れているので大丈夫と思っていたのですが、初めてこんな厳寒の地に行く岡本千明さんのほうが心配でした。でも結局今回は現地のローカルNGOや日本のNGOのサポートもあり、マンセラのホテルを拠点に活動できたのでその心配はなくなりました。

さて今日のイスラマバード午後11時発成田行きで現地を後にするのですが、最後の一日にもう一度バトグラム近くの小さな村(バザール・ゲイ)に行くとのことでした。目的は、今後の本格的な復興に向けて村のリーダー達と話すためです。実は、2001年インドグジャラート地震での再建プロジェクトで連携したネパールのNGO=NSETが、耐震建築のプロジェクトのために事前調査で現地入りしていることがわかり、現地でコンタクトをとっていたのですが、昨日会えたようです。場合によっては、パキスタンでも住宅耐震建設のためのデモンストレーションは一緒にできるのかも知れないという可能性が出てきたこともあって、もう一度その小さな村のリーダー達15人と話すことになったようです。

このリーダー達は、口々に「冬が終わったあと、本格的な住居再建が始まる。その時のために今準備できることは何なのか?」とCODEスタッフに聞いているそうです。彼らは今現在の緊急支援のみを要求するのではなく、この冬があけたあとの本格復興に向けての準備に目が向いているとのことです。阪神・淡路大震災の経験からは、やはり住宅再建をするときには「耐震技術」を取り入れた住宅再建ができるように願っています。

バラコットの中心地では、もうかなりの店舗も再開し、まちに活気が戻ってきているとのことです。また復興に伴うさまざまな仕事も発生してきているのか、昼間テントを訪ねても男性はほとんど仕事に行っているそうです。従って昼間は女性が留守番をしていることが多いようで、その分被災を受けた女性の話が多くヒアリングできているものと思われます。先日大阪で開かれたパキスタン報告会で緊急医療チームで入られた女性看護師の話では「女性の負傷者は、なかなか診療所には来れない。それで女性のために診療に特別の配慮をした」ということです。イスラムの習慣では、女性はほとんど外出できません。従ってその辺りは相当の配慮をしなければ実態が見えてきません。今回はその辺りも配慮して女性スタッフである岡本千明を同行させているので帰国すれば詳細が聞けると思います。

みなさん、是非15日神戸YMCAで開催されるパキスタン合同報告会に参加して下さい。
 日時:2005年12月15日(木)18:30〜20:30
 場所:神戸YMCA三宮会館1階チャペル
 報告:柴田信也さん(日本基督教団兵庫教区被災者生活支援・長田センター主事)
    吉椿雅道・岡本千明(CODE)
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2005年09月26日

台風14号関連ニュース 第12報(最終)

台風14号関連ニュース 第12報(最終 9/26 13:15)

◆前報(9/16)以降時期があいてしましましたが、各地の災害ボランティアセンターが活動を終えています。延べボランティア数がわかるところは記してあります。
宮崎県:延岡市災害救援ボランティア本部(21日閉所、1442名)
 http://www.wainet.ne.jp/〜nobesha/
宮崎市災害ボランティア本部(19日閉所、7357名)
 http://www.miyazaki-npocenter.jp/saigaikyuen/saigaikyuen.htm
宮崎市社協災害ボランティアセンター(19日閉所)
高岡町災害ボランティアセンター(19日閉所)
国富町災害救援ボランティアセンター(16日)閉所)
鹿児島県:垂水市災害ボランティアセンター(19日閉所、約900名)
山口県:美川町災害ボランティアセンター(19日閉所、1624名)
     http://yellow.ap.teacup.com/mobarrr/

◎美川町災害ボランティアセンターに応援に入った騎兵隊のメンバーも引き上げました。お疲れさまでした。なお、10報(9/13)で騎兵隊は岩国災害ボランティアセンターで活動した後美川町に移ったと書きましたが、岩国では活動しておらず美川町のみでした。お詫びして訂正いたします。

◆宮崎市上下水道局 生目台の断水対策本部撤収(宮崎日日新聞9/26) 
 宮崎市上下水道局は25日、台風14号による豪雨で富吉浄水場が浸水し、断水が続いていた同市生目台地区に設置していた現地対策本部を撤収した。台風直後は市災害対策本部が同地区公園内に現地対策本部として設置。ピーク時は職員約100人が給水活動などに当たった。その後、上下水道局が給水車による給水や市民ボランティアの調整、苦情受け付けなどを行っていた。
 24日から同地区での給水が再開したため、撤収を決めた。

◆災害情報の掲示板閉鎖(宮崎日日新聞9/26)
 宮崎市はホームページ(HP)上に、台風14号の接近に伴い5日から設置していた災害情報掲示板を25日、閉鎖した。同市情報政策課によると、5日午後1時半の開設時から閉鎖した25日午後6時半までの総アクセス件数は約87万件。避難場所や給水場所などを知らせる件数は約8800件だった。

◆四万十塾の活動報告です。
 http://www.40010.net/response/index.html

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 震災がつなぐ全国ネットワーク・神戸事務局
 (被災地NGO恊働センター内)
 Tel:078-574-0701 Fax:078-574-0702
 e-mail:ngo@pure.ne.jp

震災がつなぐ全国ネットワーク・事務局
(レスキューストックヤード内)
TEL:052-783-7727 FAX:052-783-7724
Email:info@rsy-nagoya.com
 http://www.npo-aichi.or.jp/shintuna/
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2005年09月16日

台風14号関連ニュース 第11報

台風14号関連ニュース 第11報(9/16 14:00)

◆台風被災者に精神疲労広がる(宮崎日々新聞9/6より抜粋)
 県内を襲った台風14号から15日で10日を迎え、被災者らの間に精神疲労が広がっている。家財道具や家族の形見など大事な物を無くした喪失感や将来への不安で、不眠を訴えたり不安定な精神状態に陥ったりしている住民もいる。浸水や土石流など大きな被害を受けた地域では、県や市町村などが被災者の心のケアに取り組み始めた。
 高岡町は町の保健師に加え、中央保健所や県看護協会、周辺市町村などからの応援を受けて16日までの5日間、浸水した960世帯を回り、健康状態や悩みなどを聞いている。
 関係者によると、恐怖感がトラウマ(心的外傷)になっている人以外にも、被災直後には感じなかった将来への不安が時間とともに増幅している被災者も目立つ。言葉を掛けた途端に泣きだす人、大切な物を流されたショックで学校へ行けなくなっている子供もいるという。15日までの調査で心的ケアが必要な被災者は約50世帯。関係者らは1カ月後をめどに再訪問する。
 宮崎市保健所も8日から市内の避難所で保健師や看護師が夜間の巡回健康相談を始め、12日から下小松、富吉地区の被災者を戸別訪問している。先の見えない被災家屋の後片付けの不安や慣れない避難所でのストレスから不眠になったり、疲労を訴えたりする被災者が2人に1人の割合でおり、深刻な状況。今後、同保健所は戸別訪問の対象地域を拡大していく。
 入郷地区では各町村が健康調査を実施しているほか、北方町でも町が健康状態を把握。必要に応じて今後、延岡保健所などが加わってメンタルヘルスケアを行うという。

◆疲労募らせる住民 四万十川氾濫から10日(高知新聞9/16より抜粋)
 台風14号による四万十川の氾濫(はんらん)から10日が経過した四万十市。被害の大きかった西土佐江川崎や川登では道路や家屋に山積したごみの片付けも一段落し、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。しかし、15日までに6棟の全半壊・一部損壊、計369棟の床上・床下浸水が確認されるなど被害の大きさがあらためて浮き彫りに。再開のめどが立たない商店などでは「まだまだ。どうすれば…」と苦慮しており、元の生活になるには時間がかかりそうだ。
 今回の災害は、合併後の四万十市が初めて経験する災害。災害対策本部中村支部が置かれた四万十市本庁と、同西土佐支部を置いた総合支所との間には連携の不備も見られた。
 同市では避難勧告の具体的な発令基準が定められておらず、「仮に状況が分かっていても、判断基準がなかったので避難勧告は出せなかっただろう」と野中課長。さらに「住民が一番川の状況を分かっているので任せていた部分もある」「勧告を出すべきだったかどうか今でも分からないが、もし勧告を出せば寝具や食事などすべてを面倒見なければならず、ちゅうちょもあった」とする幹部職員もいるなど、防災意識の低さは否めない。
 同市では今回の反省点を基に、災害時の連絡体制の構築や避難勧告発令の具体的基準をまとめることにしており、早急な改善が求められている。

◆各地の災害ボランティアセンターの活動は先週末(9/10、11)がピークで、既に閉鎖
した所も多いですが、現在も活動中のセンターは下記の通りです。
・宮崎市災害ボランティアセンター
 (http://www.miyazaki-npocenter.jp/saigaikyuen/saigaikyuen.htm
・宮崎県社協災害救援対策本部(主に高岡町)(http://www.mkensha.or.jp/
・延岡市社協(http://www.wainet.ne.jp/〜nobesha/)
・山口県・美川町災害ボランティアセンター
http://yellow.ap.teacup.com/mobarrr/

◎宮崎市災害ボランティアセンターに応援に入った震つなのメンバーも引き上げました。鈴木隆太が9/12に、福田和昭が9/13に、椿加代が9/16にそれぞれ宮崎を発ちました。お疲れさまでした。

◆よみがえれ!四万十川流域プロジェクト「四万十川を元のきれいな川に戻そう!!」
【実施日時】 第1次 9月17日(土)〜19日(月、敬老の日)
       第2次 9月23日(金)〜25日(日)予定
       受付開始8:30
       活動時間9時〜4時
【集合場所】 大川観光 高知県四万十市鵜の江 釣りバカ日誌で撮影をした、鵜の江沈下橋脇
 災害ボランティアセンターは9/11に閉鎖しましたが、四万十塾が中心になって支援活動を続けています。(http://www.40010.net/response/index.html

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 震災がつなぐ全国ネットワーク・神戸事務局
 (被災地NGO恊働センター内)
 Tel:078-574-0701 Fax:078-574-0702
 e-mail:ngo@pure.ne.jp

震災がつなぐ全国ネットワーク・事務局
(レスキューストックヤード内)
TEL:052-783-7727 FAX:052-783-7724
Email:info@rsy-nagoya.com
 http://www.npo-aichi.or.jp/shintuna/
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posted by ngokobe at 13:58| 兵庫 ☀| 国内の被災地から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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