2006年02月07日

スリランカ防災「共育」プロジェクト現地レポート NO.9

(クキさんレポート 3)

今回の「防災共育」プロジェクトの最大の目的は、「子どもたちが楽しく防災を学ぶ」ことにある。そしてその活動を支えるのが地元のボランティアである。スリランカで当たり前となっている日常的な「ボランタリーな生活」を、地域の中だけでなく、スリランカ全土に向けて、更には世界に向けて「ボランタリーな活動」へと広がるとき、この「防災共育」が平和の足音をも運んでくるのではないだろうか。そしてその活動を黒子に徹して見守るのが私たちの役目だと思う。ある子どもが私に言った言葉を思いだす。「僕がするから、あなたは見ていて。」そう、その子は私とジャガイモの皮をむいていた。
最後に、クッキングアクティビティーでの料理は全てのディッシュが美味だった!日本チームの『天ぷら』は、臭いエビの皮むきにも子どもたちは耐え、見事なスリランカ風『天ぷら』ができ、とても好評だった。最後のイカ料理が仕上がった直後に雨が降りだした。グットタイミング。そして中で食事をし終わる頃、かたづけが始まる頃に雨が上がった。あまりのグットタイミングさに、日頃の行いが良いからだろうなと自分を褒めてみた。こんな事を考えていたのは私だけであろうが。
UNDPの方が、食事している子どもの写真を取り忘れたが、クキは撮った?と聞いてきた。ボランティアリーダーらが、幼い子どもたちを先に食べさせるため、給仕にいそしんでいた頃、私は自分の食事をすることに夢中になり、すっかり写真をとるのを忘れていた。反省、反省。
ボランティアリーダーらは、何回も何回も子どもたちに「お腹一杯になった?まだいる?」と聞き、水を注ぎ、5つ星のホテルでも、あれだけのサービスは受けられないと思うほどの給仕ぶりを発揮していた。そしてホテルのサービスにはない、『愛情』と『思いやり』という最大の武器でもって子どもたちに接していた姿は何よりも美しいと思った。

(事務局より)
ヒロさんこと、滝田さんのレポートで手作りの黒板の話しをお伝えしましたが、やっと完成したようです。この完成版を見たクキさんの感想を以下に紹介します。

−−手作りの黒板の完成版を見ることができた。見事としか言いようがない程の出来栄えである。これが村長宅の家のドアであると聞かされた時、村長宅のどの部屋の扉が使われたのだろうかと、つい家の中をジロジロと見つめて探してしまった。家の扉まで提供して、このプロジェクトを支えてくれるというのは、本気でなければなかなかそこまではしないだろう。
『彼らが必要としているものが、けして彼らが本当に必要であるものであるとは限らない』と、ヒロが言っていた。これは、私たちが気をつけなければいけないことである。物資を配ることは簡単なことである。彼らが聞いてきたから、それが必要であると思い、その物を提供する。私たちは、彼らが、聞いてきたのだから、それを渡したのだから、彼らのニーズにあった支援であると言う。しかし、その配られた物を、彼らが、村長宅に飾られている(この表現がぴったりなくらいに大事に、大事にしていた)黒板のように、大切に使っているだろうか。漁業用の網を作る機械がスリランカのあちらこちらで配られた。どの家庭にも余る程の機械が持ち込まれた。そして、今は埃を被って家の何処かに放置されている。
この黒板には、黒板消しが付いていた。黒板消しがほしいと言う子どもに、ヒロは「黒板消しがほしいなら、それも創ればいいじゃないか」と、又もやもちかけたらしい。そして、本当に、本当に、鳥肌がたつくらい見事な「手作り黒板消し」が完成していた。それを見たヒロは、「やれば何でも出来るじゃん!」と子どもに何気なく言っていたが、彼の目は赤くなっていた。そして何回も黒板に何か文字を書いては消し、書いては消しを繰り返していた。その光景を見ていて、私の目も赤くなってしまった。そして最後に、その黒板の裏が、立てかけられるように一本の棒が付けられていたのを発見したヒロは、今まで見たことのない最高の笑顔で、「GOOOOOD!」と、子どもに言った。子どもは照れながらも自信満々の笑みを浮かべていた。−−

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CODE海外災害援助市民センター
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posted by ngokobe at 10:52| 兵庫 ☀| 海外の被災地から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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