2006年01月13日

2004.12.26 TSUNAMI 一年を終えて No. 4

関係者のみなさま、一昨年12月26日にTSUNAMI災害被災国の一つであるスリランカにおいて、現地カウンターパートナーであるスリランカ・YMCAとの連携で進めている防災教育プロジェクトには、新たに強力なパートナーとして通称「ヒロ」と呼んでいる滝田裕之さんが、昨年11月末から南部マータラで活動をしています。彼は、国連ボランティア計画(UNV)のインターナショナル・ボランティアとして、CODEがスリランカで行う防災教育のサポートをすることが任務となっています。機関は今年の12月までです。私とはこれまでメールやスカイプなどでやりとりをしていたのですが、昨年12月にスリランカ訪問をしたときに、はじめてお会いすることができました。

早速、彼がブログをつくられたので是非ご覧になって下さい。(http://blog.goo.ne.jp/unv_lk/)。また、彼から日本の支援者のみなさまにメッセージが届きましたので下記に紹介します。まだ着任して1ヶ月ほどですが、すでに精力的に活動しておられ、これまでもアメリカやカンボジアなどで子どものケアーをしてきておられることもあって、さすがにすばらしい視点と実践でもってマータラの子どもたちと接しています。彼の考え方や実践の一端を覗かせて頂くと、まさに「共育」という漢字がピッタリで、子どもが主役となった活動の大切さを意識されておられます。実は、彼は"マジシャン?"でもあるのですが、「相手を楽しませるには、自分が楽しまなければ!」といいながら、ほんとに楽しそうに演じてしる真顔は輝いています。
この1年間、度々このCODEのMLに彼が登場することになりますがよろしくお願い致します。(事務局 村井雅清)    

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 はじめまして。子供のための防災プロジェクトの国連ボランティアとして、昨年末よりスリランカ南部マータラに駐在している滝田裕之と申します。

マータラは人口約4万人、2004年の津波でおよそ1500人が亡くなりました。あれから一年以上が経ちますが、津波の残した傷跡は今でもあらゆる所で目にすることができます。この場所で現地YMCAのボランティアとともに、防災教育普及のため働いているのですが、その仕事は想像以上に難しいものです。防災教育という概念のないスリランカでは、まずボランティアに対して防災教育とは何かを教えなければなりません。中には「津波はもう二度と来ないのに、こんな教育を行う意義があるのか」と質問する人もいました。またYMCAが中心となっている活動のため、「これは教育に名を借りた宗教活動なのではないか」と不安に思う親も多くいます。そのたびに私は自分が国連ボランティアより派遣され、無神論者であること、また防災教育は津波に限定されないことを説明しています。

私はスリランカに来る前、アラスカ州の児童福祉局、日本でいう児童相談所でソーシャルワーカーとして働いていました。虐待を受けた子供たちと日々接してきたわけですが、その経験がどの程度この仕事に生かされるかは未知数です。ただ私はこの仕事における「知っているつもり」、「分かっているつもり」の怖さは知っています。私はスリランカ人にとって何がベストであるか分からないし、それは一年後も変わらないと思います。それはスリランカ人自身が見つけるべきことであり、私はそこへたどり着く過程を技術・精神面でサポートするのが仕事だと思っています。

「どうしたらいい?」と聞いてくるボランティアに、「どうしたらいい?」と聞き返す私は、スリランカ人にとって頼りない存在かもしれません。でもほとんどの場合、彼らはその答えを持っています。つい最近までカレーと紅茶ぐらいしかスリランカについて知らなかった私より、ずっとこの国の人や文化を知り、それに合ったやり方を知っています。

"Be the change you wish to see in the world." ---ガンジー
(世界に起こればいいと思う、まさにその変化にあなた自身がなりなさい)

私はこの一年、様々な「変化」を目の当たりにすることになると思います。そして、「お前の助けはもう必要ない」とスリランカ人に言われたとき、初めて自分の仕事の成功を知るのだと思います。
posted by ngokobe at 09:58| 兵庫 ☁| 海外の被災地から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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